恒例のsalsiccia (サルシッチャ=イタリアン生ソーセージ) 作り

昨年も書きましたが・・・
今年もイタリアンソーセージ作りの季節がやってきました♪
 
なーんて、別に夏に作る必要はないのですが・・・
暑いし、本当は作業しづらいのです。
単純に夏休みで、たっぷり時間があるからです。


30年程、我が家の分だけを作っていたのですが、
何年か前から生徒さんに本来のソーセージと食文化を知って頂きたいと思い
夏休みに企画しました。勿論、少し食べやすいようにアレンジしていますよ。
大変ですので、いつも定員8名にしています。
今回は小学校4年生の女の子から中高年までの8名で締めきりです。
発色剤も増粘剤も保存料使用しませんので色も綺麗ではないし、
食感も滑らかではなく、形も揃っていませんし、
今の物のようには洗練されていません。
また本来、保存用の物でしたので塩分も若干きつめです。
本当にとても素朴なソーセージなのです。


今回はプレーンとバジリコ風味の2種類です。
イタリアンソーセージは、やはり太めが美味しいと勝手に思い込んでいますので、
今回も塩漬け豚腸を使用しました。
と言うより本音は羊腸は細くて面倒で、チョット苛つくからなのです。失礼!お品がなくて!


ブタ肩ロースともも肉と背脂を大きめの角切りにし、
スパイス・ハーブ・すりおろしオニオン・すりおろしガーリック・
塩・胡椒・ブランデー・小麦粉を揉み込んで一晩寝かせます。

器具に殺菌スプレーをシュッと掛けます。
次に肉の半量をフードプロセッサーでピュレ状にし、残りを粗挽きにします。


両方をよーく混ぜ合わせたら、
生クリームかシャーベット状の低脂肪牛乳を入れて更に練ります。

これを半分に分けて、片方にはジェノバペーストをたっぷり入れて練ります。

腸をよく洗い、蛇口に掛けて流水で腸内を洗います。
ここが肝心!臭みを取るのです。


これをソーセージフィラーに被せるのですが、これが一苦労です。

特に今回の豚ちゃんの腸が、細くて被せるのに悪戦苦闘!
でもでも、今回参加して下さった熱血最年長の方が器用で、
腸を被せるのに職人のように心血注いでくれました。
以降、彼女を工場長と呼ぶ事に決定(笑)!
さあセット出来ました。
練った肉をフィラーを通してピューッと詰めていきます。


太さは?やはり太め!これが美味しいのよー♪プリプリ♪
詰めたらキュキュッとひねってソーセージ状に・・・

長さもまちまち・・・楽しんで作ります。
昨年も参加してくれた小学4年生の女の子が、手慣れた感じでひねってくれました。
上出来です!みんなのチームワークは最高♪
完成!今回は約4kgでした〜!

完成した物の一部は、いつものようにみんなでランチタイムに・・・
“Margherita con salsiccia”
ソーセージを輪切りにして炒めてオリーブの実と一緒にトマトソースで煮て、パスタを頂きます。



たっぷりのチーズを掛けてね!
白ワインのお供にグリルドソーセージ。
これは皮に穴をあけてから10分程茹でました。
それをグリルパンでパリッと焼きます。
バジルマスタードや粒マスタードを添えて頂きます。

何故茹でるかと申しますと・・・実は副産物が出来るのです♪
茹で汁がスープに変身!
たっぷりの野菜や豆を入れて煮たら、即席ミネストローネの完成です。

そして欠かせません・・・イタリアン白ワイン!


大変なソーセージ作りの労をねぎらって乾杯♪


残りは、それぞれお持ち帰りです。生のまま冷凍しておけば5ヶ月程は美味しく頂けます。

茹でてもグリルしてマスタードを添えても、またはスモークしても煮込んでも。。。


万能サルシッチャ♪イタリアン生ソーセージが美味しく出来ました!


費用はと申しますと、
今回は光熱費とワインやパスタ等とソーセージに掛かった材料費全部を
ソーセージの重さとして換算し、単価を出しました。
今回、ちょっと良い豚肉を使用しましたので、100gに付き640円でした。
大体、おひとり600g分程を持ち帰られました。
高くなってごめんなさいね。
でも、とても楽しかったし笑えたし美味しかったし・・・
いいよね。


来年も出来ると良いね♪
工場長!来年も宜しくお願いしまーす!


夜、皆様からメールを頂きました。
冷凍する間もなく、美味しくて、夕食に家族で食べ切ったとか・・・
嬉しいです。


来年はもっと多く作らなくちゃ。。。かな?