震災より1年

3月11日は、震災から1年です。
昨年のその日は、
私は父の誕生日に作ろうと思っていた15cmのシフォンケーキ型を買いに
合羽橋に行っていました。
買い求めた後、遅いお昼ご飯に“十八番”という中華屋さんで
韮ソバを食べていました。その時間は、客は私ひとりでした。
お店の方は感じも良く、とっても美味しくて、
あと底に残っている韮とお肉の具を楽しみに食べようとした途端、
ぐらっと揺れて、お店の方の指示で外に出ました。
スカイツリーがグワングワン揺れるのを見て、本当に恐ろしくなりました。
かなり長い地震でしたが、治まりましたので中に戻って支払いをしました。
私のお丼は当然ひっくり返っていました。
お店の方と無事を安堵しあい、気を付けて帰るように見送って下さいました。
かっぱ橋は食器等が割れて大変な状態で、電車も止まってしまったので
夫が迎えには来てくれましたが、娘も迎えに行ったので8時間程掛かって深夜に帰宅したのでした。
それからニュースで、どんなに大変なことになっているかを知り、震えるばかりでした。

未だに復興に頑張っている皆さまのことを思うと、心が痛みます。

昨日12日に夫と2人でその“十八番”に行ってみました。
お店が大丈夫か、そして昨年のことを忘れないように、震災に遭われた方のことへの祈りを忘れないようにと。。。
複雑な気持ちでしみじみと韮ソバを頂いて、帰りに“去年の震災の時にいたのは私です”と話しましたら、
女将さんが涙ぐんで握手をして下さいました。“よく気にかけてまた来て下さいました”と。。。
お互いに無事だったことを感謝し合いました。

東京のように被害が殆どなかったところでも、1年前のことを慰め合い、無事であったことを喜べる
心がひとつになる瞬間があります。会えると安心し合えます。
被災地でまだ会えていない方々の再会がどんなに待ち遠しく、そし再会出来たときの喜びが
これからの勇気に繋がるものだと身に染みて感じました。


心から復興、再会をお祈り致します。