第1章・最終 『心の旅5』

急がないと・・・
晩ごはん・・・みんなが期待しています。


一応皆さんのリクウェストを伺ってメニューを考えました。
でも全てが慣れないキッチンでやりにくいです。調理道具もどこ?器は?
火も電気だし、加減が分かりません。
そんな中で・・・
娘は皮から作った焼き餃子。。。粉の種類がイマイチ分からなくて、これで良いのかな???
でも、みんなで包んで大賑わい。
レンジが電気。ちょっと火加減が分からない。。。
なかなか沸騰しない!でも焦げた!!!
それでも美味しく出来ましたよ。

私は焼いたサーモンのちらし寿司に椎茸と肉そぼろを混ぜました。
周りに梅干しの細巻きをあしらって。。。
だれ〜?つまんだのは?
ウフフ♪これに細かく切った茹でタコを入れたのです。
分からないと思ったのですが・・・バレました。
でも、勇敢なジェッシー!初体験と言って勇気を出して食べてもらいましたが・・・
結果は?OK!大丈夫でした。
これからもタコを使うと言ってくれましたね。
このお寿司を手巻きにしても良いように、海苔を添えて出しましたが、
ジャブジャブ入れたお醤油に持っていった柚子こしょうとわさびをたっぷり入れて・・・
付けるというよりたっぷり染ませる感じで食べていたのですが、辛くなかったのかしら???
フライドチキンがご要望なの???
それじゃあ。。。鶏肉に生姜とにんにくと醤油を揉み込みました。
アメリカは小麦粉を塗したフライドチキンが主なので、
揚げ衣をタピオカスターチと片栗粉を混ぜて、
サクサク&カリッと揚げた鶏の唐揚げを作りました。

これは大好評です。
子供達もスレーターさんも、この食感が初めてだと感心していましたね。
あっと言う間の完食でした。
次ぎはアメリカの方が大好きな『sweet&sour pork』酢豚です。
パイナップルを入れるのが当たり前のように思っていたようですが、今回は入れません。
カラーパプリカをいっぱい使って、彩りは綺麗でした。美しくて美味しく出来ました。自画自賛
あとは、ご飯が残ったのでご要望にお答えして“フライドライス”チャーハンですかぁ。

そしてチキンと春雨のスープを作って完了です。
これをビュッフェスタイルにして、


           

子供はいつものダイニングで、大人な来客用のダイニングで頂きました。

『SAKE』を出して下さって・・・完食でした。
デザートはスレーターさん大成功!綺麗に出来たティラミス♪
トッピングはホワイトチョコのリボンなの〜♪

美味しすぎです。
“パーフェクトディナー”。。。と言って頂きました。ごちそうさま。


ケリーは再びマーチングバンドの練習に出かけました。近々トーナメント試合があるそうです。
このトーナメント最終で優勝したのです!
後片付けは、ディッシュウォッシャーにお任せして、私達は荷物のパッキング。寂しいです。


クレアの様子が変です。何だか怒っているような。。。
パッキングを済ませ、リビングでみんなで沢山お話ししました。
でもショーンが癌で闘病生活をしている写真を見せてくれたジェッシーの目に、涙が。。。
かなり辛かったようです。
ジェッシーはその時に色々な方に声を掛けて、スポンサーもつけてもらい、
沢山の方で作ったレシピ本を基金作りにしました。
子供達も協力してその本を売ったそうです。
私達も勿論、募金させて頂きました。ステキなレシピ本も頂き、嬉しかったです。

ジェッシーはといいますと、自宅のネットやホームパーティでアクセサリーを売る仕事をしています。
本当に子供が成長するまでは、外で働かず子供中心の生活なのですね。
クレアがママにヒソヒソ話・・・
どうしても我が娘と私にその中からプレゼントしたいと頼んでいたのです。ヒソヒソコソコソ・・・
ステキなブレスレットをプレゼントしてくれました。ありがとうございました。

手作り大好きスレーターさんは私と娘にお揃いのネックレスを作って下さいました。

そしてスレーターさんは、
我が娘が結婚する時は“私がウエディングドレスを縫うから”と張り切っていました。
でも、“早く結婚しないと私は歳をとって日本に行く飛行機に乗れなくなるから・・・”と(笑)。
本当にありがとう。温かいファミリーです。
みんな日本が好きで、本当に大歓迎してくれました。
お名残惜しいですが、ここでお休みなさい。


翌日、発つは月曜日。子供達は学校です。別れを惜しむ時間が少なくて助かりました。


最後にリビングで、我が娘がホームステイしていた頃の想い出の写真を見せてくれました。
みんななんだか寂しそうです。
特にクレアです。昨日機嫌が悪かったのは、この別れのためでした。
その後大泣きなんです。娘に抱きついて・・・
でもね、今度は日本に来てくれることを約束しました。
私はスレーターさんと長いハグをしました。
耳元で“素晴らしい娘を与えてくれてありがとう”とキスしてくれました。
私は『母』としての最高の言葉を頂きました。
本当によかった。飛行機4機も乗り継いで来た甲斐がありました。
もう会えないかも知れませんが、
いえ、絶対に会いますが・・・この想い出を心に刻んで待ちましょう。

子供達を途中スクールバス停で降ろし、ジェッシーがランカスター空港まで送ってくれました。

また、あの小さい飛行機に乗るのです。。。。

            
ステキなLititzさようなら。。。

素晴らしいファミリーありがとう。。。

また会いましょう。。。“See you again”。。。


次は西海岸へのフライトです・・・