ありがとうございました。

皆様から沢山のお悔やみと激励のお言葉を頂戴致しまして
感謝の気持ちでいっぱいです。
ほんの少し書けるようになりましたので、
お礼と報告を兼ねて少しブログを書かせて下さいね。
       

母は2011年1月21日金曜日午後4時12分に息を引き取りました。満93歳でした。
私には母親という存在はとっても大きくて、
悲しいと言うか不安と言うよりなんと表現したらいいか分からない心の状態です。
かなりしっかりしているつもりでしたが、私がこんな風になるとは思わなかったので・・・
母と暮らして2年5ヶ月かなり濃い日々でしたので、なかなか元の状態に戻れないのです。
時間が解決してくれるのでしょうか?ごめんなさい。

母は亡くなる10日前からほぼ眠った状態で、食事も流動食のような物にしました。
でも、目はつぶったままですが車椅子に座って食べていたのです。
亡くなる5日前一日だけとても元気な日がありました。
我が家でのバスタブでは入浴させられないので、その日特別養護老人施設にお願いしました。
朝、大好きなカフェオレを飲み、昼食は目を開けてしっかり完食して、
お風呂に入れてもらい、その後沢山排便して…それからもとの眠りについてしまいました。
自分の体の全ての管理を終了したと言うことだったのでしょうか・・・
我が家に戻っても眠り続けました。主治医の先生に来て頂いて、水分や栄養の摂り方を教わりました。
ベッドを起こして大好きなカフェオレと栄養補給のゼリーを食べてくれました。
回復の兆しはなかなか見えません。私は在宅医療を希望し、母を看ることを決意しました。
その2日後に痰が絡んでゼイゼイ言うので痰の吸引の装置を入れ、
そのやり方や口腔衛生の仕方、褥瘡の薬とガーゼの取り替え方、体の拭き方等を教わりました。
その翌日、痰は絡んでいませんでした。朝はカフェオレを吸い飲みで少量飲み、
ヘルパーさんに体のケアーをして頂いて私は料理教室を致しました。
早めに終了させて頂いて、お昼の飲み物とゼリーを用意し、
教室をやっている隣にある母の部屋のドアーを開けながら
『おかあまー、お待たせー、お昼よー』っと・・・様子が変です。
体はとっても温かく・・・でも変なんです。暫くさすっていたのですが・・・
主治医の先生に来て頂き、ヘルパーさんやケアマネ、看護師さん、みんな集まりました。
心臓はまだ動いていましたが元に戻ることは難しいとのこと・・・
家族に連絡して集まりました。集まるまで何をどうしたのかハッキリ分かりません。
看護師さんの指示通りに体を綺麗にしてあげて一番好きな洋服に着替えさせるのですが、
何が何だか分からなくて、大好きな紫色にスパンコールの刺繍のセーターを着せたのです。
4時頃みんなが集まり、主治医の先生も再び来て下さって臨終を迎えました。
安らかに逝けたようで、眠っているように穏やかな優しい顔で、とっても綺麗でした。
主治医の先生に『こんなに幸せな最期の迎え方はなかなか無いですよ』と言って頂けた
ので、少し気持ちが楽になりました。
バタバタしている内に全てが決まり、24日お通夜25日告別式となりました。


と・・・24日お通夜の日の夜中12時半くらいからアランの様子がおかしくなりました。
吐きたいのに吐けない、震えが来る。急いで以前の広尾の救急病院にお願いしました。
胃捻転!!!すぐ手術をしないと助からないと言うことと、してもフィフティフィフティと。
『なんでこんなに神様は試練を私に与えるの?もう頑張れないよ〜』と
貧血を起こしてフラッとしたのを踏ん張ったのですが、
横を見ると夫が真っ白になって、ほぼ倒れんばかり・・・
トイレに駆け込んでいきました。女は強し、母はもっと強し・・・
朝の4時に娘もタクシーで駆けつけ、そこから手術となりました。生きた心地がしません。
神様と母に一生懸命アランのことを祈りました。
実年齢よりも若いアラン、それよりも生きたいというアランの気力が手術を大成功に導きました。
後で聞いたのですが、この胃捻転での助かる確率は35%ほどだそうです。アランは頑張りました。
母も神様も守ってくれました。ありがとう。
入院は1〜2週間とのことです。数日は不整脈の心配と合併症の心配があるのでICUでの治療です。
母を好きだったアランは母の死と、この私達の状態が原因かも知れないとのことでした。
ワンちゃんって凄くデリケートなんですね。
私達は朝の7時に帰宅して仮眠をとって、お通夜の準備をしました。午後2時頃に母は我が家を出発です。
お通夜、告別式は家族葬にして・・・勿論涙はありますが、大往生の母を明るく見送ることが出来ました。


母は、もとの自分の家に戻っていってしまいました。今、我が家には何もありません。
母の部屋は空っぽです・・・

告別式の翌日と翌々日は教室を致しました。今月も全てのクラスの教室を休むことなく出来ました。
母がさせてくれたのですね。感謝です。

アランも驚異的な回復で5日間の入院で退院することが出来ました。とっても希なことだそうです。
           
これから母は居ませんが、徐々に普段の生活に戻っていくことでしょう。

皆様、本当に見守って頂いたことを心より感謝致します。
顔も知らないブログだけのお付き合いなのに、こんなに温かい心強い友達が出来たことは
奇跡のような事で、改めて『はてな』の皆様の優しさを痛感致しました。
本当に本当にありがとうございました。

これから徐々に自分のために残したい日記として、母との思い出を書きたいと思っています。
もう暫く掛かると思いますが・・・