Alainの出来事!そして13歳バースデイ♪

今日3月19日は我が家の愛犬“ Alain ”の誕生日。
13歳です。

大型犬の13歳は、人間で言うと80歳の終わりの方だそうです。
今日はシャンプーしてピカピカにしてあげて、

お肉のプレゼントでした。



今回は嬉しさが、もう・・・
ひとしおです。


この半月程、何も手につかず、眠れず、生きた心地がしない日々でした。
実は3月1日にアランは大手術をしました。
心臓がドキドキした出来事でした。
2月26日の夜遅く。。。
いつものように食事をしてルンルン。
娘の帰宅が遅く、遅い晩ごはんを食べている横でルンルン。
お裾分け頂戴とルンルン。
シッポをブンブン振ってルンルン。
私と娘の間に割り込んでルンルン。。。
満足して・・・
自分の宇宙船 (Alainのお気に入りの丸いクッション)に行こうとしたその時です!
ヨロヨロして上手く立てなくて、立ってもすぐ倒れてしまいました。
辛うじて宇宙船にたどり着きましたが、よく見ると眼球が上下に凄い速さで小刻みに動いています。
ぐるぐる回っている感じです。
どうしたら良いのか分からず、
以前お世話になった白金台にある救急病院“ダクタリ動物病院東京医療センター”に電話をして症状を話しますと
すぐ来るようにと。。。
でもその日は、私は眼科での目薬で瞳孔が開いて運転出来ません。
夫は仕事で遅いし、娘はペーパードライバー。。。
アランのガールフレンドのズズママに助けを求めて運転をお願いしました。
病院に到着。
夫も会社から帰宅して運転して病院に来てくれたのは、11時は過ぎていました。
脳に何かあるか老齢の目眩なのか分からないとのことで、
血液検査とCTを取ることになりました。
脳には異常がなく老齢性の物で、この目眩ふらつきは1ヶ月程で治るという事でした。
ところが血液検査で引っかかったのです。肝臓と膵臓の値が異常だと。。。
入院になりました。でもこの目眩のお陰で“不幸中の幸い”だったのかも知れませんね。
CTで“爆弾“と言われる物らしい腫瘍が発見されました。
それはかなり危険な腫瘍で、破裂すると即死だと。。。急を要する物でした。
私は震えが止まりません。もっと早く気付いてあげていたらと涙が出ました。
先生は“これはなかなか見つからない場所ですし、定期検査の時点ではまだ分からない状態でしょう。
自分を責めないで、助かることを前向きに考えないとアラン君も頑張れないですからね。
私達は助けるために全力を尽くしますから。それでないと私達のいる意味がないですから。。。”
と励まして下さいました。凄い言葉です。
この心強い先生の言葉によって、気を取り直すことが出来ました。ありがたい言葉でした。
4ヶ月前に健康診断をした時には異常がなかったのですが、大型犬は4倍のスピードで成長するとのことで、
当然腫瘍が育つスピードも速いのでしょうね。
手術で完全に取り切れれば普通の生活も出来るとの事で、入院体制になりました。
全てのスタッフと輸血の準備を整えて、1週間後に手術と決まったのです。
しかし、腫瘍がかなり大きくなって来ているので、それを抑える点滴が始まったのですが、
うまく効かないため、翌日緊急に手術になりました。
手術自体は難しい手術ではないとのことですが、大きな手術にはなるそうです。
血管に癒着していたり、細かい腫瘍が方々に転移していたら、手術は不可能と言われました。
覚悟の手術です。家族全員アランに会って“ガンバレ”と声を掛けて手術室に入っていきました。
院長先生、外科医等各専門医・・・凄いスタッフです。
3時間ほどの手術でした。
途中摘出切除した物を見せて頂き、説明して下さったのですが、巨大な物。
肝臓の40%切除(男性の握り拳2個合わせたくらいの大きさ)と爆弾と言われる直径7cm位の大きな球状の物を摘出。
ビックリです。
そして次は胆嚢の摘出です。
他の臓器も取る予定でしたが大丈夫でしたので、そのままお腹を閉じたそうです。
その後、手術室をガラス越しに見させて頂けました。
アランはお腹の毛を剃られて、白いお腹を出して仰向けに寝ています。
手術室から出ていらした院長初めスタッフが、全て取り切れたと大成功を喜んで握手して下さいました。
院長先生は凄いオーラを感じるステキな先生です。しかも80歳なのですが、優しくて凛としていて。。。
神様のように思えました。
アランはラッキーボーイ!
前回ブログにも書きました母のお通夜の日にも、大手術に耐えて復帰。
やはり食いしん坊の家庭犬だけあって、食欲もすぐ出ましたので回復も早いのでした。
そして今回も手術後5日目の3月6日に退院。病院スタッフの“希望の星”となったのです。
アランは親孝行です。
この事件勃発日は私の2月の教室の最終日の夜で、退院した2日後が3月の教室の初日でした。
教室を休むことはなかったのです。
我が家に帰ってきたアランは、はじめの老齢性の目眩がまだあるようで、足元がおぼつかない。
ケイジを2階の私の部屋に運んで、階段を下りられないように締めて、看病しながらの生活です。
リハビリを兼ねたゆっくりのお散歩も始まり、段々元気で食欲旺盛。
この子も“食は生命の源”を証明してくれました。いつものおちゃらけアランが戻って来ました。
3月17日、抜糸。そして病理検査結果が出ました。悪性の腫瘍でした。
でも全て取り切れているので、転移は見られなかったのですが、
再発防止のために抗がん剤治療も視野に入れて、そしてその両方のリスクも含めての説明でした。
この病院の素晴らしいのは、大変詳しく丁寧でアランのことを中心に考えた説明でした。
“抜糸している間に治療をするかどうかを話し合って結論を出して下さい”と言われ、夫と2人で考えた末、
年齢と副作用等考慮して、定期的に超音波検査をするという事で抗がん剤は投与しないことに決めました。
この“爆弾腫瘍”のことがなければ、
もともと私達は癌と宣告されたとしても、苦しい抗がん剤治療で延命はしないで、
痛みだけを取り除いて寿命を全うさせようと思っていたのです。
これからは、アランのこの陽気で楽しい状態で少しでも長く一緒に居られ、
後どのくらいか分からないけど、彼の寿命を全うできるように穏やかに過ごしていくつもりです。
今回、アランの存在が本当に大きく、私の息子同様であると痛感しました。
こんな事、犬を飼っていない人には“?”かも知れませんね。
でも、なくてはならない大切な存在なんですよ。


そして、皆様にご心配ご迷惑をお掛けしてはと思ったのですが、
色々な仲間に手術成功祈願をお願いしました。凄いパワーでした。ありがたかったです。
ズズママには、いつも助けられています。感謝です。
本当にお医者様のお力と皆様の思いで助けて頂いたこの命・・・
大切にしたいと思い、この13歳の誕生日を心より感謝して祝いました。
 
そして今日は思いっきり“あまあま”させてあげました。

“アラン、頑張ったね”13歳。
我が家に来て一緒に過ごしてくれた喜びと感謝と共に“Happy birthday!”