『テマヒマ展』東北の食と住

昨日、“東京ミッドタウン”のガーデン内で催されている『テマヒマ展・東北の食と住』を覧てきました。

以下テマヒマ展の資料引用
【東北のものづくりには、現代社会が忘れていまいがちな「時間」の概念が今もなお生き続けています。長く厳しい冬を越すなかで、繰り返し根気よく行われる手仕事。暦に寄り添い素材を準備する、自然が息づく謙虚な暮らし未来を考えるデザインの視点からも注目したい「手間」のプロセス、「ひま」(時間)というプロセス。本展では、東日本大震災を受けて開催した「東北の底力、心と光。『衣』、三宅一生。」に続き、東北の文化や精神を背景に生まれた「食と住」に目を向けます。日本を代表するデザイナー佐藤 卓と深澤直人をはじめ、フードディレクター、ジャーナリスト、映像作家、写真家によるリサーチと、粘り強く前向きな東北の人々との出会いが、展覧会を結実します。テマヒマかけた東北のものづくりから、明日のデザインに活かすべき知恵や工夫を探ります】


【食べるものや日常使う道具というものは、もともと売るものではなく自分たちの生活のためにあった。そこに日本のアノニマスな素晴らしいもの達が潜んでいる。近代の合理主義で徐々に徐々に破壊されつつも東北に今なお残る食と住に、今一度注目してみたいと思う】(佐藤 卓)


【単純に同じ事を繰り返す事で積み重なっていく得難い価値がある。生活と季節の絶え間ない環境にこの「テマヒマ」は溶け込んでいる。東北の人はその緩やかで無理をしない暮らしの環境を途絶えさせてはいけないことを、身を以てよく知っている】(深澤直人)


と。。。
私がこの『テマヒマ展』を知ったのは、
娘が勤めている会社もこの催しとコラボをしたものを作っていましたので、その商品とこの案内を持ってきてくれました。
私はこの案内を見て絶対に行きたいと思い、夫と行って参りました。


東北の方の心意気と“本来の日本”を感じました。
本当に“テマヒマ”を掛けた温かいものばかり。。。

素材を育てることから考えると、気が遠くなりそうものが沢山あります。
全てのものを大切にして、その素材に息吹を与えることによって、
それらが私達人間が生きるため、生活するために還元してくれる。

この様にして、日本の生活・文化が培われてきたと思うと、ジーンと来てしまいました。
自然からの授かり物をあたりまえのこととしないで、感謝すべき事で忘れてはいけない大切な事なのだと。
そしてちょっとこのことが薄れて、マンネリ化していた自分に反省です。
本当に人間と自然のコラボですね。
この様な事は日本だけでなく、どの国にもあることだと思います。


今の時代の発展・進化は素晴らしくて、それも人類が産んだ賜物で大切な事です。
切り離すことは出来ません。
でももう一度、原点を大切にし、感謝する気持ちを忘れないようにしたいと思った日でした。

私の料理も教室の内容は色々な物を取り入れないと難しいですが、この気持ちをより大切に伝えながら、
もう少し続けたいと思いました。



この『テマヒマ展』は8月26日、本日までです。
ミッドタウンというトレンディーな場所での異空間・・・面白いです。
行きたい方には間に合わないブログになったかも知れません。ごめんなさい。